医療のニュースを振り返ってみたら、こんな記事がありました。武田薬品工業は24日、ビタミン剤「アリナミン」や風邪薬「ベンザ」シリーズなどを販売する一般用医薬品(大衆薬)子会社の武田コンシューマーヘルスケア(東京)を、米投資ファンドのブラックストーン・グループに売却すると発表した。売却額は2420億円。収益性の高い医療用医薬品に経営資源を集中させ、がんや消化器分野などの治療薬の研究開発に注力する。

     大衆薬事業は武田グループ全体の売上高の2%にとどまり、競争の激化や人口減少で国内市場が伸び悩み売却先を探っていた。武田コンシューマーの社名は変更が検討されるが、各製品は変わらず販売され、従業員の雇用も維持される見通し。売却手続きは来年3月末に完了する予定。関係者によると、大衆薬大手の大正製薬も買収に名乗りを上げていた。

    武田のクリストフ・ウェバー社長は24日にインターネットを通じて記者会見し、子会社売却について「成長を促す投資ができないのであれば、保有し続けるのは正しくない。譲渡が最善だが、難しい結論だった」と述べた。他のをしらべてみると3200億円くらいで見積もってたみたいですね。コロナの影響でたたき売られたか?

    武田は昨年1月に6兆円超で欧州医薬品大手シャイアーを買収し、膨らんだ有利子負債を圧縮するため100億ドル(約1兆円)を目標に非中核事業の売却を進めている。これまでに資産売却額は最大約80億ドルに上り、今回の子会社売却で目標を達成できる見込み。しかし比較すると小さい武田が大きなシャイアーを買収するのがそもそもおかしい。つい10年くらい前は無借金経営だったはず、外人の社長になってからがおかしい。現金がなくなって急いで切り売りしている。

    ブラックストーンは24日、「世界に広がるネットワークと専門知識で武田コンシューマーの成長を加速させる」とのコメントを発表。大衆薬は海外で成長の余地があると判断し、投資によって収益拡大を図るとみられる。 ブラックストーンは日本では不動産投資や企業への投資事業を展開しており、昨年は解熱鎮痛剤などを手掛けるあゆみ製薬(東京)を買収した。ブラックストーンはアメリカの投資会社だから、高く売れれば速攻で売り飛ばしそうですな。

    ※武田薬品工業の最近の状況

     売上高で国内最大手、世界でも10位以内に入る製薬会社。江戸時代の1781年に大阪・道修町で和漢薬の商売を始めたのが起源。がんや消化器系疾患などを研究開発の重点領域とする。英製薬大手グラクソ・スミスクライン幹部だったクリストフ・ウェバー氏が2014年に社長に就任し、海外展開を加速。19年に6兆円超で欧州医薬品大手シャイアーを買収した。20年3月期の連結売上高は3兆2911億円、追加で調べてみると純利益は442億円?赤字ではないだけましなのか配当出したらこれでは赤字ですな。さらに従業員は9割が外国人と名前は形だけの企業になっておりました。


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