現在片頭痛薬のトリプタン系は5種類の成分が発売されている。発売順から、イミグラン、ゾーミッグ、マクサルト、レルパックス、アマージと存在している。どれも頭の血管を収縮して痛みを改善していくが特徴があるので見ていく。
イミグラン(スマトリプタン)について一番最初に発売された薬であり、使用には実績がある薬である。通常はイミグラン50㎎を1錠服用し、2時間以上あけて1錠追加できるが、ひどい人は1日の上限が200mg(4錠)まで服用できるところが利点である。他には剤形が錠剤、点鼻、自己注など選択ができるところもメリットである。片頭痛以外に群発頭痛の方にも使うことができる。他にはジェネリックも発売されている。
ゾーミッグ(ゾルミトリプタン)については、あまり特徴がないイメージがある。通常は2,5mgを1錠服用し、2時間以上あけて1錠追加可能であり、ひどいときは1日の上限が10mg(4錠)まで服用可であり、あえていうとすれば RM錠 ( 口腔内速溶錠 )のタイプがあり、水なしで飲めるくらいか?もちろんこちらも現在ではジェネリックは発売されている。
マクサルト(リザトリプタン)については、まあまあ効果があるイメージです。通常は10mgを1錠服用し、2時間以上あけて追加で1錠服用可、1日の上限は20mg(2錠)までである。 口腔内崩壊錠(RPD錠) のタイプがあり水なしでも飲める。効果はあるんだけど、眠気、めまい、吐き気の悪化、動悸などが出たなどの話をされる。初めて服用する方には第一選択ではないのかもしれない。他にはない注意点として、インデラル( プロプラノロール )は併用禁忌になっていますので注意が必要です。こちらもジェネリックは発売されています
レルパックス(エレトリプタン)についてはマイルドなイメージがあり、副作用を患者さんからまず聞かない。初めてトリプタン系を服用する方にはいいのかもしれない。通常は20mgを1錠服用し、2時間以上あけて1錠服用可、1日の上限は40mg(2錠)までである。作用時間は長めであることが特徴である。注意点としては肝臓で分解されるので グレープフルーツジュース との飲み合わせなどほかの片頭痛薬との注意点があるので気をつける必要がある。こちらも最近ジェネリックが発売された。
アマージ(ナラトリプタン)は明らかに持続性のある薬剤のイメージがある。通常は2,5mgを1錠服用し、4時間以上1錠服用可、1日の上限は5mg(2錠)までである。頭痛が長く続く方には適している薬といえる。まだ今筆記している時点ではジェネリックは発売されていない。
つい最近片頭痛薬について改訂があったがまだしっかり見ていないので、忘れていなければ投稿しようと思う。